IIGRが何よりも大切にしていることが、危機管理教育です。残念ながら日本には未だ体系だった危機管理教育プログラムは存在しておらず、受けられる場所もありません。日本の現状に応じた教育プログラムが開発できれば最良ですが、開発の前提となるリソースも現在の日本には圧倒的に不足しています。そこで、IIGRでは、米国連邦危機管理庁(Federal Emergency Management Agency: FEMA)の公式教育訓練プログラムをベースに、日米の制度や言語における違いを考慮した上で質の高い危機管理教育プログラムをお届け致します。

FEMA教育訓練プログラム

FEMAは、発足以来30年という月日をかけて体系的で非常に質の高い危機管理の教育プログラムを作り上げてきました。400以上のカリキュラムがあり、政府や自治体、企業、ボランティアなど様々な対象者向けに多様なテーマを取り揃えています。そして常に最先端の議論を踏まえカリキュラムが見直され、アップデートされています。米国では、一般公務員や災害ボランティアなどに、このFEMAの教育訓練プログラムの受講が推奨されており、専門家から一般市民に至るまで幅広く受講されています。本プログラムの正式な受講修了書は基本的に米国市民にしか発行されませんが、IIGRでは、FEMAの教育部門において国際事業が委託されている国際危機管理者協会(International Association of Emergency Managers: IAEM)の協力のもと、日本国籍の方でも公式な修了書を得られる体制も整えております。

 

IIGRオリジナル危機管理教育プログラム

IIGRは、FEMAの教育訓練プログラムのみならず、米国内の危機管理専門家や大学教育者を招聘し、クライアントのニーズに応じた新しい危機管理教育プログラムも提供致します。米国の教育プログラム開発で用いられるISD手法を用い、教育プログラムのコンサルティング、開発、実施、評価まで総合的に行っております。
教育訓練を通じて組織文化を変え、組織を変革していくことを組織開発と言いますが、IIGRの教育プログラムは、この組織開発的視座を持ち、受講生が職場とのコネクションを感じられる、実践をふまえたリアリティのあるプログラム内容となっております。

 

1. IIGRの教育プログラム4つの特徴

IIGRの教育プログラムの特徴は、「Advanced Learning」、「High Quality」、「Customized」、「Full-service」の4つです。

Advanced Learning
危機管理コミュニティにおけるプロフェッショナリズムの強化を目指しているIIGRにとって、危機管理教育の高等教育化の推進が極めて重要であると考えています。そこでIIGRが提供するプログラムは「Advanced Learning」であることが基本となっています。

High Quality
IIGRが最も重視している点が、教育プログラムのクオリティです。この点においてIIGRは決して妥協しません。現場経験が豊富で実績もあり、講師としての評価も高い一流のインストラクターを招き、最先端の質の高い講義を提供することをお約束致します。

Customized
IIGRのプログラムは既製品ではなく、オーダーメイドあるいはカスタムメイドです。受講を希望する方々のバックグラウンドは多種多様であり、必然的に必要とされる教育プログラムも一様ではないからです。IIGRでは、受講を希望される方々の各専門領域と連動した形でのトレーニングプログラムを提供すべく、クライアントのニーズに合わせたプログラム作りをモットーとしております。プログラムの規模や内容、費用まで、ニーズに応じて作成させて頂きます。これまでにない新しいプログラムの開発をIIGRは喜んでお手伝い致します。

Full-service
IIGRは、講義内容のみならず、送迎から宿泊施設、食事に至るまで、滞在中の全ての過程について責任を持ってコーディネート致します。

 

2. モデルプログラム

大学教育プログラム
IIGRでは、日本の大学からの米国集中講義を受け入れております。

プログラム内容

FEMA教育訓練プログラムとIIGRオリジナル危機管理教育プログラムを組み合わせたカリキュラム編成。
各専門領域と連動した形でのトレーニングプログラムを作成致します。
講義会場、宿泊施設を揃えているほか、ワシントンDCを中心に、米国国立衛生研究所(NIH)や世界銀行などへの訪問、ジョージワシントン大学、ジョージタウン大学、ジョンホプキンス大学、メリーランド大学、アメリカン大学などとの交流や講師の招聘なども実施致します。

過去の実績

熊本大学医学部(HIGOプログラム ワシントンDC集中講義)
京都大学/東京大学/慶応義塾大学等(S&R財団が主催するリーダーシッププログラムのコーディネート等)

 

企業・社会人研修プログラム
IIGRでは、日本企業を対象とした危機管理やリスクマネジメントの研修を受け付けております。

プログラム内容

危機管理の概論、各論、リスクマネジメントの手法、記者会見やメディア対応等の専門トレーニング、危機管理計画の作成といった内容に加え、米国人を相手にしたプレゼンテーションや議論の練習など、御社の業務に応じた内容でプログラムを作成させて頂きます。
また、米国人実務家を招聘し、ネットワーキングディナーなどの交流イベントの場も、必要に応じてご提供致します。
米国からの講師派遣サービスもございますが、非日常空間による教育の効果を高めるため、基本的に研修の実施場所はワシントンDCとなっています。

 

学生インターンシッププログラム
IIGRでは、学生インターンを受け入れております。

プログラム内容

インターンの業務は雑務や事務処理などの仕事ではなく、IIGRのプログラムをサポートするプロフェッショナルなリサーチ業務に携わることになります。危機管理や災害に対する即応能力に関するリサーチが主なプロジェクトであり、IIGRスタッフの指導の下、インターンはリサーチ及びリサーチに基づきレポートを作成してもらうことになります。
最終レポートは、ワーキングペーパーとしてIIGRのウェブサイトに掲載されるなど、発表の機会が与えられます。
危機管理等に関する特別な知識は必要ではありませんが、リサーチ能力やレポート作成能力は必要不可欠です。専攻は問いませんが、大学4年か大学院レベルの学生が主な対象となっています。インターンの時期や長さはフレキシブルに対応が可能です。

過去の実績

過去のインターンのプロフィールはこちらからご覧になれます。
ワーキングペーパーはこちらからご覧になれます。

 

上記プログラムにご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。