2014年6月、IIGRは、日本で初めてとなる緊急時総合調整システム(Incident Command System)基本ガイドブックを、日本医師会、厚生労働省、米国危機管理者協会(IAEM)と共同出版致しました。
現在IIGRでは、米国連邦危機管理庁(Federal Emergency Management Agency: FEMA)の公式教育訓練プログラムをベースに、日米の制度や言語における違いを考慮した上で質の高い危機管理教育プログラムの提供を行っておりますが、同時に日本の皆さまに幅広く危機管理について知ってもらうための一つの方法として、今回Incident Command System(緊急時総合調整システム)基本ガイドブックの出版に全面的に関わらせて頂きました。
Incident Command System(ICS)は、緊急事態下における組織行動を、効果的にマネジメントするためのシステムです。「東日本大震災のときに私たちが経験した組織的混乱、その改善に少しでも役立つことが出来れば」。そのような思いで本著の執筆を取りまとめました。
本書で紹介しているICSの概念が、今後の災害対応におけるマネジメント体制強化の手助けになれば幸いです。